質問し、その答えや意見に「共感」するのが基本

つまり、「質問する(訊く)→返答を聴く(聴く)→リアクション(共感)」、この繰り返しです。とにかく、何か質問して、その応えや意見を「共感」しながら聴いてあげれば、めでたく会話成立です!

高草木陽光『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)
高草木陽光『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)

きっと、「何を訊いたらいいのかわからない」という人がたくさんいることでしょう。そんなのなんでもいいのです。たとえば、ニュースを見て「この殺人犯、生い立ちが悲惨だったみたいだよね。もし、自分の親がネグレクトだったらどうなってたと思う?」とか……。「そんな重い話題ムリ!」って言うなら、もっとライトに「十二支に、なんで“猫年”がないか知ってる?」とかでもいいから(答えは自分でググってください)!

「そんなくだらない質問でいいのか?」って、いま思いました? 思いましたよね? いいんです! ただ、“猫年”の話は、答えを言っても「へー」の一言で終わる可能性があります。なので、そこからまた話を“広げる”のです。「そーいえば、○○さんちのネコちゃんだけど、しゃべるらしいよ!」とか。少しくらい話を盛ってもいいから、とにかく「連想ゲーム」のようにつなげていくのがポイントです!

「未知の妻」を発見していくことの価値

で、その結果どんな効果が期待できるのか? ということですが、まず「質問力」が高まります。そして、質問するためには質問の“ネタ”(話題)集めが必要です。妻が興味を示しそうなネタや、妻の価値観を深く知れるネタ集めを意識することで、「インプット能力」も高まります。

いろんな質問を投げかけて、妻の意見や考えを知ることができるということは、あなたが知らなかった“未知の妻”を発見できるということです(すごい収穫)。そして、妻を“知る”ということは、妻が喜ぶこと、悲しむこと、好きなこと、嫌いなこと、欲しい物、欲しい言葉などが手に取るようにわかるようになるということでもあるのです(大収穫)!

さあ、ここまでお伝えしたら、もうおわかりですよね? 質問して妻を知ることで、妻の求めるものがわかった。なので、後は夫であるアナタは妻が求める「言葉」と「思いやり」を贈るだけ。

そして忘れてはいけないのは、“松岡修造”ばりの「共感力」と「応援力」を発揮すること! 難しく考えず、今夜は素敵な奥様とワインでも飲みながら夫婦の会話を楽しんでくださいませ。