「1時間続けられるペース」でリズムよく歩く

私は毎朝6時半にジムへ行くのが長年の習慣になっています。ただし、コロナ禍の数年は、もっぱらサウナ専門で、運動はまったくしていませんでした。

そんな私も体調の底を経験し、さすがに心を入れ替えました。ジムのマシンで毎朝1時間ほど歩くことにしたのです。それも、ただダラダラと歩くのではなく、できるだけ大股でリズムよくさっさと歩く。普段、街中を歩いているときよりも早歩きを意識しています。

健康維持が目的ならば、歩く速度をそれほど意識しなくてもいいかもしれません。しかし、体力の向上を目指すのであれば、適度な負荷が必要なので、私は歩幅を大きく、リズミカルに、人と会話できる程度の早歩きをするようにしています。

無理をすればそれが体の故障となって跳ね返ってくる年代なので、けっして体の負担になるほどの無理はせず、1時間歩き続けられるペースを守っています。

とはいっても、ただ、ひたすらに歩き続けるのもしんどいので、ジムでの大股早歩きのお供は、いつも決まってユーチューブ。私はゴルフが大好きで、これからスコアを伸ばしていくためにスイングを上達させたいと考えているため、歩きながらありとあらゆるゴルフ関連の動画を延々と視聴しています。

体力もつき、表情も明るくなる

ここだけの本音ですが、あまりにも毎日ゴルフのスイングのコツを動画で見すぎてしまって、いったい何がいいのかわからなくなってしまい……、結果、ゴルフのスコアを落とすという本末転倒なことも経験ずみです(笑)。

ジム通いをしている人ばかりではないでしょうから、ご自分にとって快適な時間帯に外に出て、1時間歩き続けてみるのをおすすめします。最初は、1時間ぶっ通しで歩くことが辛いかもしれません。私も辛かったのでわかります。

最初は、5分でも10分でもいいので、姿勢よく歩くことに意識を向けて歩いてみましょう。慣れてきたら、午前に30分、午後に30分と分けて、一日にトータルで1時間歩くようにするのもいいですね。

新緑の公園を歩く中年日本人夫婦
写真=iStock.com/kazoka30
※写真はイメージです

体調や体力は人それぞれですから、自分なりのペースで、明日も歩きたいと思えるくらいの疲労を感じながら続けてみてください。少しずつ歩くペースが速くなり、歩ける時間が長くなっていくと、体力が右肩上がりに向上しているのが感じられ、それが毎日の張り合いになっていきます。

私は元気を取り戻してからは、1時間のウォーキングの合間に、心拍数が適度に上がるくらい速度を上げる1分間の超早歩きタイムを設けています。

10〜15分に1回くらい超早歩きを挟むことで心肺機能が鍛えられ、ますます元気になっていくという算段です。1時間、楽勝で歩ける自分になったころには、体力にも自信がつき、表情も明るくなっていますよ。