10倍株に成長した7割以上は「オーナー企業」
【役員】欄を見て、そこに記載されている上位2名(会長や社長が多い)の名前が【株主】欄の上位株主にあるかどうかで見分けられます。例えば、ヨシムラ・フード・ホールディングスを見ると、代表取締役CEOである吉村元久氏が、筆頭株主ですのでオーナー企業であることがわかります。
複眼経済塾調べでは、これまでに10倍株になった銘柄の70~80%がオーナー企業です。
オーナー企業は、ワンマン経営に陥るリスクもありますが、大きなメリットもあります。
それは迅速な意思決定です。上場したての企業の場合、創業者の保有比率が50%以上を占めるケースがあります。こうした企業では、事業が軌道に乗っているときはトップダウンで迅速に意思決定が行われます。その結果、他社に先んじて市場を制することができるのです。
ちなみに、創業者の資産管理会社が筆頭株主になるケースもあるため、社長(会長)の名前と株主に記載されている表記が一致しない場合もあることを覚えておきましょう。