※本稿は、マリー秋沢『受験メシ! 子どもの「成績を上げる」簡単で確実な方法』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「朝食にパン」は腸に悪影響を与える可能性
「朝ごはんは、パン派? それとも、ごはん派?」
こんな会話をよくしませんか? あなたの家庭はどちらでしょう。
「忙しくて手間をかけられない」「子どもが好きだから」などといった理由で、朝食にパンを食べる家庭は多いと思います。「とりあえずパンさえあれば、ほかにおかずはいらないからラク」とパン派を貫いている人もいるでしょう。
ですが、これから受験という大きな山を子どもに登り切らせるために、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
じつは、小麦粉でつくられたパンは、脳によくない影響を与える可能性が考えられるのです。
小麦粉には、「グルテン」というたんぱく質が含まれます。パンのフワフワ感、パスタやうどんのモチモチ感こそ、グルテンの働き。
白くてフワフワのパン、モチモチッとコシのあるうどん、とてもおいしいですよね。子どもたちも大好きだと思います。そのおいしさをつくるために、最近の小麦粉は品種改良によってグルテンの量が多くなっています。
ところが、そのグルテンは、腸の粘膜に炎症を起こす可能性があるうえ、継続してとることで体が過敏に反応するようになると、脳に悪影響を与えると報告されています。
脳にまるで霧がかかったようにボーッとし、やる気が起こらず、考える力も落ち、体がズドーンと重くなってしまう。「ブレインフォグ(脳の霧)」と呼ばれるその症状は、グルテンに過敏に反応するようになると、起こりやすいといわれているのです。
授業の1時間目は体がだるくて集中できない。もしくは、給食の次の授業は無力感に襲われてしまう。そんな背景には、もしかしたらグルテンの害があるかもしれない……これは、けっして否定できません。