医療業界特有の言い回し

読者のみなさんは「御侍史おんじし」「御机下おんきか」という敬称を使ったことがありますか。耳慣れない表現かと思いますが、これらは医師に対してメールや手紙を送る際に、「○○先生御侍史」「○○先生御机下」と、敬称の下に添えて更なる敬意を表す言葉(脇付け)です。

不安やストレスを感じている疲れた医者
写真=iStock.com/tadamichi
※写真はイメージです

製薬会社の中にはあらかじめ封筒に「御侍史」と印字されているところもあるほど、使用厳守されている敬語です。

「御侍史」とは、高貴な人のお付き人のことで、“先生があまりにも偉いので私たちはお付き人を通してメッセージを送らせていただきます”という意味合いです。また「御机下」とは、“直接お渡しするのは恐れ多いので、机の下に置かせていただきます”というニュアンスです。どちらも高貴で多忙な医師への配慮を暗示することで、敬意の念を表しています。