大本命・小泉進次郎氏は、増税「積極推進派」

まず、自民党総裁候補者として大本命とされる小泉進次郎議員を見てみよう。小泉進次郎議員は9月6日に共同通信の単独インタビューに応じ、増税ゼロの茂木ラインを完全に否定した。その上で、「岸田政権で決めたことを踏襲したい」としている。したがって、小泉進次郎議員は、マクロ経済・財政運営に関する素養がないことは明らかだ。

また、小泉議員が踏襲するとしている岸田政権の増税路線は、防衛増税も子育て支援金の追加社会保険料に関しても、国政選挙で有権者に一度も承認されたことがない。つまり、この2つの政策は民主的正当性に欠ける後出しジャンケンの増税政策なのだ。そのため、特に防衛増税は自民党内ですら強い批判に晒されてきた。