投資信託の仕組みを知っておこう

ここで、投資信託がどのようにして運用され、販売されているのかを簡単に説明しておきますね。

投資信託はファンドの運用を指図する「投資信託会社」、ファンドの資産を管理する「受託銀行」、そして販売窓口になる「販売金融機関」の三者で構成されています。

一部の例外を除き、基本的に投資信託を購入する際には、証券会社や銀行などの販売金融機関の窓口、もしくはインターネットのホームページから申し込みます。

個人が投資信託を購入すると、その購入代金は受託銀行が管理します。

また、ファンドに集まった資金で買い付けた株式や債券なども、すべてこの受託銀行が管理することになります。そうすることによって、販売金融機関や投資信託会社が経営破綻しても、ファンドの資産が守られる仕組みになっています。そして投資信託会社は、受託銀行に対して、株式や債券の売買を指示します。これが投資信託の大まかな仕組みです。

投資信託には上場しているものとしていないものがある

ところで、投資信託には株式などと同じように証券取引所に上場されているものと、されていないものとがあります。証券取引所に上場されている投資信託には、「ETF」と「J-REIT」があります。

ETFとJ-REITは、証券取引所に上場されているので、株式と同じように午前9時から午後3時まで、証券取引所が開いている時間帯を通じて、いつでも売買できます。

両者とも証券取引所に上場されている投資信託ですが、投資対象が全く異なるものなので、この点は注意が必要です。

ETFやJ-REITについて詳しく説明すると、それだけで1冊になってしまうので、あまり詳しくは触れませんが、ETFは日本国内、および海外のさまざまな株価インデックスなどに連動するタイプ、私はこのETFが大好きで、日経平均に連動するETFや半導体関連のETFを売買することが多いです。J-REITは国内の不動産市況を反映するタイプで、かつ証券取引所に上場されている投資信託と考えていただければいいと思います。

また、ここで説明している約6000本の投資信託は、証券取引所に上場されていないタイプです。日本における投資信託の大半は、この上場されていない投資信託であると考えてください。