相次いで報じられる「東大推薦入学」に思うこと

秋篠宮家の悠仁さまが筑波大附属高3年となられ、大学の進学先に注目が集まっています。お母様の紀子さまが東大への推薦入試に熱心でらっしゃるとされ、さまざまな意見が国民の間から出ています。

全国高校総合体育大会(高校総体)の自転車競技を観戦される秋篠宮ご夫妻=2024年7月26日、福岡県北九州市の北九州メディアドーム[代表撮影]
写真=時事通信フォト
全国高校総合体育大会(高校総体)の自転車競技を観戦される秋篠宮ご夫妻=2024年7月26日、福岡県北九州市の北九州メディアドーム[代表撮影]

ですが学習院出身の私は思います。東大推薦入学を狙うより、海外の名門大学を目指されたほうがよろしいのでは、と。

これは学習院で紀子さまの1年後輩、秋篠宮さまの2年後輩に当たり、『学習院女子と皇室』(新潮新書、2023)を書いた私から、僭越ながら紀子さまへのお手紙です。

「国母」としての責任感

紀子さまは学習院が「お好き」~女子中・高等科に下賜された「御歌」

紀子さま、私は学習院女子中・高等科および大学と、あなた様の1年後輩におりました。学内では福祉活動に従事する厚生委員会に所属され、微笑みを絶やさず共同募金の呼びかけをされていたお姿を覚えています。

学習院大学で私は、法学部政治学科に進み、同じ学科の秋篠宮さま(当時は礼宮さま)の2年後輩であり、お二人が所属していらしたサークル「自然文化研究会」のご様子も垣間見ておりました。学習院生にとって皇族方は学内でよくお見かけする身近な存在で、当時は天皇陛下(当時は浩宮さま)のお姿もよく拝見しました。

「キャンパスの恋」を実らせて紀子さまは幸せな結婚をされ、眞子さま、佳子さまとお二人の内親王に恵まれたご一家のご様子は、報道を通じてお見かけするだけになりましたが、紀子さまはお幸せそうに見えました。

それが変わられてきたのは、悠仁さまがお生まれになってからでしょうか。未来の天皇をお育てになる「国母」としての責任感を持たれたのでしょう。大変な重責、プレッシャーであろうとご推察申し上げます。