コストダウン成功の秘訣は夫婦の足並み
いったん夫婦の足並みがそろえば、コストダウンも資産形成も順調に進みます。
結局、妻は食費や習い事にかけていた費用を見直し、合わせて約7万円(食費4万5000円、教育費2万4000円)を削減。習い事の帰りに妻と子供で行っていた外食を大幅に減らし、ミユキさんは習い事の日が作り置きを心掛けるようになりましたし、教育費も家族全員で話し合って子供の意見を反映することで習い事の頻度を減らす、道具代の節約などで支出は小さくなりました。支出全体にすると月7万6000円削減し、収支の黒字額は当初の5万7000円から12万4000円に倍増しました。
そこから夫婦それぞれ5万円程度でNISAを始めました。ユキミさんはご自身が管轄する変動費を減らしたことでNISAができるようになり、タカシさんは極端なほど保守的だった考えが少し柔らかくなり、始められたのです。
夫婦のみぞを埋めるきっかけとなる“本音”は、日常生活の中で漏れ出ていたのかもしれません。しかし、相手のことを理解したいという気持ちがなければ、そのサインには気づきにくいものです。もし相手の考えが見えずモヤモヤした思いを抱えているならば、ガラリと環境を変えて、第三者のいるテーブルで話してみるのも一つの方法です。