「デカルト」「奥の細道」で時代の本質を掴め

資生堂社長 前田新造
資生堂社長 前田新造

エコール資生堂には様々な研修があり、その一貫として、執行役員などに、哲学や文学などのプログラムを用意している。6日間、会場に缶詰めとなり、デカルトや奥の細道について専門家の講義を受け、侃々諤々の議論を戦わせる。

何事にも即効性が求められる現代において、こうした人材育成は一見、無駄と思われがちだろう。しかし、私はそうは考えない。

これは私の経営に対する考え方とも関わる問題であり、将来経営者を目指す人たちにとっても重要なことなのだが、経営は3年程度の中期的なスパンで考えると同時に、10年程度の長期的な視点からも考えないと判断を誤る。目先の変化に目を奪われていると、時代潮流の底にある本質的な変化を見逃してしまうからだ。