人生の時間は3等分するべし

クレディセゾン社長 林野 宏
クレディセゾン社長 林野 宏

私は人生の時間は3等分するのがいいと考えています。「仕事をする時間」「睡眠や食事、休息の時間」「遊ぶ時間」です。一般的には仕事と休息、ONとOFFというように2分して考えがちですが、「遊び」と「休息」を区分して、「仕事」も含め、それぞれ3分の1ずつがいいと考えています。

私は遊ぶことが大好きです。麻雀、ゴルフ、旅行、落語鑑賞。松坂大輔の応援に大リーグの観戦にも行きましたし、若いころはDJをめざしたほどの音楽好きなので、ジャンルを問わずコンサートに駆けつけています。麻雀は最近は相手が減ったので、自宅のパソコンで楽しむことが多くなりましたが……。

何事にも好奇心を抱き、どんなことでもタブー視せず、自分で体験してみることが大事だと考えて、面白がってさまざまなことに取り組んできました。

クレジットカード業界は2006年末の貸金業法改正(上限金利の大幅引き下げ)の直撃を受け、わが社以外の大手のほとんどが銀行の傘下に入るなど、現在、厳しい経営環境に直面しています。

私が西武クレジット(現クレディセゾン)のクレジット本部営業企画部長として転籍したのは今から27年前、40歳のときですが、以後、業界の常識を破るさまざまなアイデアをいち早く打ち出して、幸い02年には取扱高日本一になるという目標も達成することができました。

「年会費の無料化」「店内カウンターで即発行・即使用可」「サイン不要化」「多業種との提携」「永久不滅ポイント」……これら新しいアイデアを生みだす源泉となったものに「遊び」があると、私は感じています。