「成績が伸びる子、伸びない子」のチェックリスト20
たくさんの受験生を指導していると、成績がグングン伸びる子、思うように伸びない子に分かれるなぁ、と実感します。その違いはどこにあると思う?
伸びる子と伸びない子のチェックリストを作ってみました。
①読める字で書いている
②図や式を書いて解く
③毎日のルーティン(計算など)に取り組んでいる
④塾の板書を元に問題を解く
⑤答えを見る前に自分で考える
⑥答え合わせ・間違い直しをする
⑦間違えた場所を探す習慣がついている
⑧自分がどう解いたかを説明できる
⑨わかったフリをしない
⑩テストで点数を取りたい気持ちが強い
【伸びにくい子の特徴】
①字が雑
②図や式を書かない
③毎日のルーティン(計算など)をしない、あるいはときどきしかしない
④板書を取らず、何でも自己流で解く
⑤すぐに答えを見る
⑥答え合わせ、間違い直しをしない
⑦間違えた問題は一から解き直す
⑧自分がどう解いたか説明できない
⑨わかったフリをする
⑩テストが早く終わることばかり考えている
どちらに何個当てはまったかな(笑)?
もちろん、最初から“伸びる子の特徴”に全部当てはまる子なんてめったにいません。というより、正しい勉強の仕方を知らないと、知らずしらず“伸びにくい子の特徴”に当てはまる取り組み方をしてしまいがちです。
4、5年生の間はとにかく字が雑で、何度言っても式も図も書かなかったけれど、6年生になって「これじゃヤバい!」と、読める字で図や式を書くようになった子もたくさんいます。
今は“伸びにくい子の特徴”に当てはまる項目が何個もあっても、できるところから“伸びる子の特徴”に切り替えていけばいいだけのこと。
ぜひ、このチェックリストを机の前に貼って、1つでも増やしてみてね!
受験算数爆上がりの第一歩
学問に王道はありません。中でも受験算数はそれが顕著です。
読書好きでナチュラルに国語の点数を取れる子はいます。歴史好きで、軽やかに歴史の点数を取る子もいます。
しかし“受験算数”に関しては、日常生活の中で数字や算数に興味を持っていたとしても、素養的に算数が得意であっても、さきほどのリストにどこまで泥臭く取り組めるかが、成績を左右します。
子どもに限らず、人は自分が興味のあること以外は、基本的に面倒を嫌います。
前出のリストはいわば「面倒くさいことリスト」であり、ここには自分を律する力が関わってきます。
とはいえ、さまざまな小学生を見ていると、これらを求めるのは正直、酷だなと思うことも多々あります。でも、そんなこと言っていられないというお気持ちもわかるので、親御さんにできることを挙げてみます。
・少しでもできたら思いきり褒める
・できたことを常に求めない&求めすぎない
・成長を待つ
これ、よく見ると“トイレトレーニング”に似ていませんか?
「トイレではこうやっておしっこをするんだよ」と見本を見せてあげた方もいると思います。リストの項目を習得していくのも少しずつ、一歩ずつ。子どもに「こうしなさい」ではなく、親こそが「地道に」「泥臭く」「根気よく」という気持ちで伴走することが大切です。
リストの内容を無理矢理やらせる「義務」になると、親子共に辛くなるので、まずは「どれならできそう?」と一緒に選び、それを義務ではなく「習慣化する」。これこそが、受験算数爆上がりの第一歩です。