1回の稼ぎはソープランドの約4倍
最初に接客したのは、50代のアメリカ人男性だった。指定された日時に、男性が滞在している都内の高級ホテルの部屋を訪れ、接客する。ミドリさんは英語が話せなかったが、男性が日本語を少し話せることから、コミュニケーションにそこまで困ることはなかったという。
男性と一緒に過ごした時間は約3時間。うち1時間ほどは、ルームサービスで食事を取って、ワインを楽しみながら過ごした時間だった。男性から支払われた金額は、日本円で20万円強。ソープランドで稼ぐ1回のプレイ料金の、約4倍だった。
それを機に、先輩を通じて、日本で外国人客の相手をすることが増えていった。
接客経験を積むうちに、日本のサービスがいかに質が高いのかを知ると同時に、欧米に比べていかに料金が低いのかを知ることになった。
「海外のお客さんから、海外のエスコートガールは、わりと用件のみというか、さっさとやることやって終わらせるスタイルが多いと聞きました。もちろん人にもよると思いますが、日本の場合はもっと時間をかけて客を喜ばせる。そういう意味でも、日本の風俗サービスはきめ細かくて最上級とも言われました。にもかかわらず、日本の風俗は金額があまりに安いということで驚かれます。それに日本人客は決められた金額以上に払うことはまずないけど、欧米の客は、サービスが良かったらチップとしてプラス料金をしっかり払ってくれる。プレゼントをくれたり、食事をご馳走してくれたり、一緒に過ごす時間を楽しもうとしてくれているのが伝わるのも嬉しい。ただ“ヤれれば良い”というのとは違って、きちんと女性として扱ってくれる気がする」