エグゼクティブの多くが実践する「腹巻き」

体を温めるための対策で最初におすすめするのは「腹巻き」です。

角谷リョウ『働く50代の快眠法則』(フォレスト出版)
角谷リョウ『働く50代の快眠法則』(フォレスト出版)

エグゼクティブやトップアスリートで腹巻きをしている人は実は多いです(公表していませんが)。

腹巻きをすることで特に内臓が温まります。

科学的に証明されているわけではないですが、腹巻きをすることで、多くの50代の方の夜のトイレ回数が改善されます。それだけでなく、睡眠の質や寝起きの疲労感が軽減したという声も多く聞かれます。

ただし、難点は「腹巻き」のイメージが受け入れられない人がかなりの確率でいることです。「腹巻き=ダサいおじさん」「バカボンのパパ」といった印象があり、なかなかトライできないのです。

でも、最近は多くの腹巻きが、かつての「ザ・腹巻き」といったデザインや色ではなくなってきています(むしろバカボンのパパのような腹巻きを見つけるほうが難しいです)。

おすすめは「綿」の腹巻きです。

化学繊維系よりも少し値段が高いですが、肌触りもよく、保温性も高いです。

腹巻きよりもっとお手軽なのが温かいパジャマです。お腹の部分を厚めにしているパジャマもあります。

腹巻きに抵抗がある人はぜひ「温かいパジャマ」がおすすめです。

「腹巻き」がダメなら室温を上げる

最後は「室温を上げる」になります。

産業医科大学と北九州市立大学が1300人を対象に調査したところ、室温を2.5℃上げると、過活動膀胱ぼうこう(トイレにしょっちゅう行きたくなる症状)の有病率がなんと4割も減ったという研究結果があります。

特に冬ですが、部屋を暖かくして寝ると、トイレの回数が減ると現場でよく聞きます。

【関連記事】
「血液型で病気リスクがこんなに違う」O型に比べ脳卒中1.83倍、認知症1.82倍…という血液型とは何か【2023下半期BEST5】
「健康なおしっこは21秒間で終わる」医学部教授が解説する"老化のサイン"を一発で見抜く方法
60代から睡眠は6時間で十分…医師が「必要以上に眠ろうとすると、かえって健康を害する」と説く理由
冬が寒い先進国で「アルミサッシ」を使う国は日本だけ…国際基準以下の「寒い家」を許してきた住宅政策の大問題
2度のがん治療中もしゃがみ続けた…東大名誉教授が「私はスクワットに救われた」とマジメに語る理由