関東圏の進学校は京大合格者をどれくらい輩出しているのか。教育ジャーナリストの小林哲夫さんの著書、『京大合格高校盛衰史 天才たちは「西」を目指した』(光文社新書)から、過去60年の「首都圏京大合格者ランキング」を紹介しよう――。(第2回)
京大合格者を輩出し続けている水戸第一
【茨城】
公立の中高一貫校が全国でもっとも多い。小瀬、並木中教、日立第一、古河中教、下館第一、竜ヶ崎第一、鹿島、鉾田第一、太田第一、勝田中教、土浦第一、水戸第一、水海道第一、下妻第一があり、小瀬、鹿島、太田第一、勝田中教以外は合格者を出した。10年に農学部合格の男子(土浦第一)が話す。
「ふらりと立ち寄った農学部で説明を受けて大変興味を覚え、そのまま食糧環境経済学科を第一志望としました」(『私の京大合格作戦2011年版』)。
◆最多合格者:県立土浦第一高校13人(1988年81位)、県立水戸第一高校13人(1998年48位)
【栃木】
宇都宮女子は、「制服のない自由な校風にあこがれて、全県下から個性豊かで生き生きとした生徒が集い、各方面での活躍が期待されています」(同校ウェブサイト)。15年文学部合格の男子(栃木)が話す。「苦しい時は、緑豊かで伝統あるキャンパスの中で、大学生活を楽しむ自分をイメージしてみましょう」(京都大学案内「知と自由への誘い」2018」)。
◆最多合格者:県立宇都宮高校17人(1987年67位)