大手は広告費も建設費用に含まれている

ここで「工務店と大手は同じ性能なのになぜ坪単価が違うか」という点が気になるかと思います。大手の場合は営業エリアが広いため人員が多く、広告・宣伝などの費用もかかります。それらは建設費用に含まれることになるため割高になるのです。

坪単価を比較するだけでも高性能の利点を理解できたかと思います。また、住む快適さはお金ではあらわせないもの。冒頭で坪単価の明確な定義もルールもないとお伝えしましたが、例えばキッチン設備が坪単価に含まれておらず、あとから予想外の支出を要したということが実際にあります。

坪単価はあくまでも住宅会社を選ぶひとつの要素として捉え、住宅会社とのやり取りから感じられる信頼を大切にしたいものです。

騙されてはいけない「営業トーク」10選

住宅会社とのやり取りは営業担当者が多いでしょう。住宅に限ったことではありませんが、会社や人によって違いはあります。残念ながら営業担当者の巧みな言葉に惑わされて後悔する人も少なくないのです。

見極めのポイントは、すべてにおいて根拠があるかどうかです。また、営業担当者の目的が“売ることのみ”か、“お客さんを助ける”という目的が含まれているかという点も重要。当然後者を信頼できますよね。これらを踏まえて注意すべきことを10点お伝えしていきます。

①ライフプランの信憑性

例えば5000万円の住宅を気に入っているけれどローン返済が計画している額を上回ってしまう場合、その家をあきらめるか、ライフプランを見直すかの選択に。そのときに営業担当者が、「老後の生活資金が1カ月で20万円かかるところを10万円にしましょう」と提案してきたら、みなさんはどう思いますか。

ライフプランを変更する場合は根拠がなければ意味をなしません。勝手にライフプランを変更してしまう悪質なケースもあるそうです。“ライフプランを修正するたびに納得できるか立ち止まる”ことを覚えておいてください。