教育資金を準備するなら「NISA」一択

以上の点を考慮すると、学資保険で保険/貯蓄を同時に行おうとするのではなく、「保険」と「貯蓄」は、それぞれはっきり切り分けて考えたほうが効率が良くなるといえるでしょう。

ここまで読み進めて、学資保険は教育費を貯めるための最適解ではない、ということはご理解いただけたことでしょう。それでは、教育資金を用意するための「最もお得な方法」とはいったい何でしょうか。

私たち、2人の子どもを育てながら1億円貯めた「お金のプロ夫婦」の最適解は「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」一択です。

NISAは、2024年から制度が一新されることが「令和5年度税制改正の大綱」によって示されました。非課税保有期間の無期限化、非課税保有限度額の1800万円までの増額など、従前のNISAの欠点を補って余りある改正となっています。

NISAのメリット1:売買益や配当金に税金がかからない

私たちが考える、NISAのメリットは大きく3点あります。

なんといっても、最大のメリットはNISAの制度内で生まれた投資信託の売買益や配当金に税金がかからないこと。通常かかるはずの20%超の税金分も教育費に回すことができるのです。

仮に100万円の利益が出た場合の税金は20万円に及びます。この分が「ゼロ」になると考えれば、決して小さい額ではありません。