やせている人と太っている人の冷蔵庫の中はどう違うのか。管理栄養士の森由香子さんは「なかなかやせない人は冷蔵庫に3つの食材を常備していることが多い。これらはいずれも高カロリー食品だが、問題はその食べ方だ」という――。(第4回/全4回)
※本稿は、森由香子『ダイエットしたい人のやせるキッチン』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
ごちゃごちゃの冷凍庫は太る原因に
冷蔵庫の中でも、特にごちゃごちゃになりがちなのが、冷凍庫。いつ入れたかわからない古いごはんやお餅、惣菜品、肉や魚、冷凍食品でパンパンになっている状態をよく見かけます。
これだと、食事の支度をしようと思ったとき、どんな食材がストックしてあるかもわからず、調理がどんどん面倒になってしまいます。疲れていたりすると、結局冷凍ラーメンやうどん、パスタなどをレンジで温めて食事を終わらせてしまうことが増えてしまうでしょう。
こうした炭水化物だけの食事では、当然太ってしまいます。
やせやすい体になるためには、主食、主菜、副菜をそれぞれ用意して、バランスのよい食事をすることが基本中の基本です。
主食、主菜、副菜をパパっと調理する方法
そこで、疲れたときでも、パパっと調理ができ、しかも主食、主菜、副菜が用意できる、ごく簡単な方法をお教えしましょう。
それは、冷凍庫を、主食、主菜、副菜、その他の4つに区分けして食材を収納しておくこと。
主食コーナーには冷凍ごはんやうどんなど、主菜コーナーには調理済みの肉や魚料理、ぎょうざやしゅうまい、そして副菜コーナーには作り置きや出来合いの野菜の惣菜類、その他はそれ以外のものをすべて入れておくのです。
簡単に調理を済ませたいときは、主食、主菜、副菜のコーナーから1つずつ食材を取り出して温めれば、もうそれだけでバランスのとれた食事が完成します。献立を考えるストレスも、準備の手間も大幅に削減され、しかもやせやすい食事になります。
冷凍庫の整頓もしやすくなり、一石三鳥です。