冷蔵庫に常備するだけで太る「3つの食材」

これまで4500人あまりの人々の食事内容と向き合ってきた中で、私はある興味深い事実に気づきました。なかなかやせない人が家に常備していることが多い、特に注意すべき3つの食材があったのです。

この3つの食材が冷蔵庫にいつもある人は、かなりの確率でやせにくいということです。

その食材とはズバリ、ピザ用チーズ、ベーコン、油揚げの3品。

これらはいずれも高カロリー食品ですが、問題はその食べ方です。

たとえばチーズは、1日20gまでなら食べてかまいません。でも、ピザ用チーズを常備している人は、朝、昼、晩と、かけられるものには何にでもチーズをかけて食べがちで、気づかないうちに1日100gもとってしまう人がいるのです。これだけで339kcalも、カロリーがアップします。

料理のイメージ
写真=iStock.com/yukimco
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ベーコンも危険です。高カロリー・高脂質の代表のような食材なので、できれば食べてほしくありません。ところがなかなかやせない人は冷蔵庫に常備していて、卵料理の付け合わせはもちろん、サラダ、野菜炒め、スープと、何にでも入れてしまいます。ベーコンを食べるというより、料理にコクを出すためにだし代わりに使っているのです。

油揚げもベーコンと同様です。味噌汁、炒め物、煮物と、やはりコクを出すためにどんどん入れてしまう人がいます。豆腐から作られるので健康的なイメージがあるようですが、油で揚げてあるので決してヘルシーな食材とはいえません。

これらの食材に心あたりのある人は、要注意です。日常的に食べていたら、当然太ります。さっそく冷蔵庫を見直して、これからはできるだけストックしないように心がけてください。

日本人には太りやすい時期がある

皆さんは、日本人には太りやすい時期があるという事実をご存じでしょうか。ある調査によると、日本人の体重増加がもっとも著しいのは5月で、2番目が1月、3番目は8月ということがわかっています(出典=臨床栄養 February 2023.Vol.142 No.2 特集 時間栄養学UPDATE222ページ)

これらは、ゴールデンウィーク、正月休み、夏休みと重なっています。つまり、日本人は長い休みに太りやすいのです。