結婚したくてもできない人は、どうするといいか。精神科医の和田秀樹さんは「男性が結婚できない理由に経済的な問題が挙げられるが、それは伝統的な結婚観に支配された思い込みにすぎない。いまは男性よりずっと経済力のある女性も珍しくはなく、『主夫』へのニーズは日に日に高まっている。妻を一家の大黒柱として支える気概とやさしさのある男性は、その道をいけばいい」という――。
※本稿は、和田秀樹『「すぐ動く人」は悩まない!』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
スピード離婚したときの正しい悩み方
いまは昔に比べて、離婚するカップルが増えています。
厚生労働省が発表した「令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況」によれば、日本における離婚率(人口1000人あたりの離婚件数)は1.50。
婚姻率(人口1000人あたりの婚姻件数)が4.1であることから考えると、3組に1組以上が離婚しているということになります。
スピード離婚という言葉もあるように、結婚生活への見切りをつけることにためらいがなくなっているのでしょう。
もちろん、意に染まない結婚生活をひたすら我慢して継続するより、お互いに新たな道を選ぶのはいいことだと思いますが、何度も離婚してしまうというのは、やはり、問題なしとはいえないでしょう。
しかし、そこで、「どうして私、いつも、いつも、ロクでもない相手に当たってしまうの?」と悩むのはちょっと待ってください。
離婚原因は夫と妻双方にあるもの。どちらか一方にすべての原因があるというケースもないわけではありませんが、数からしたら少ないのではないでしょうか。
それに、相手に一方的に離婚原因があるとすれば、そんな相手を何度も選んでしまった自分に、異性を“見る目がない”ということにもなります。
「離婚を繰り返してしまう自分にどこか問題があるのではないか?」というのが、解決につながる悩み方です。