悩むことから抜け出すにはどうすればいいか。精神科医の和田秀樹さんは「模擬試験を受けたときに、仮に『偏差値53』『合格可能性D判定』という結果が出て「ああ、これじゃあだめだ」と悩んでも、百害あって一利なしだ。解決できない変えられないこと、過去、失敗した結果を悩むのは時間のムダである」という――。

※本稿は、和田秀樹『「すぐ動く人」は悩まない!』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

解答用紙上の鉛筆と消しゴム
写真=iStock.com/Tevarak
※写真はイメージです

「過去」はいくら悩んでも変えられない

悩みには解決できることと、できないことがあります。一番まずいのは解決できないことを悩むパターンです。

その典型が「過去」を悩むこと。これは、悩めば悩むほど深みにはまりますし、同じことを何度も繰り返し悩むことになります。

たとえば、いまの会社の仕事にやりがいを感じられない、自分に向いていない、といった感じを持っていると、その会社に入ったことが悩みになるかもしれません。

「ああ、あのときあっちの会社を選んでいたら、もっと充実感を持って仕事に向き合うことができたのになぁ」と。

あるいは、恋愛がうまくいかなくなったときには、「そもそも彼女(彼)と付き合ったこと自体が間違いだったんだ。付き合う相手を慎重に選んでいたら、こんなことにはならなかったはずなのに……」と思うこともあるかもしれません。

しかし、過ぎ去った過去の時間は戻ってきませんし、自分がそこに立ち戻ることは絶対にできません。いくら悩んだところで、その会社に入ったという事実、その相手と付き合ったという現実は変えようがないのです。