「トレードオフ」という言葉が気になりました。私の座右の書『ビジョナリー・カンパニー』の著者の一人である経営学者のジム・コリンズが絶賛していると知り、迷わず手に取りました。
成功したければ上質か、手軽か、その一方を選べ――。戦略とは捨てること、差別化にも低コスト化にも不徹底であれば、たちまち失敗すると本書は教えてくれます。
この教えはビール会社にもあてはまります。お客さんが店頭でパッと見て、2秒でどんな商品かわからないような中途半端な商品では売れない。それだけに社員には仕事で困ったときには、徹底的にチャレンジすることを判断基準にしてほしいと期待しています。