エネルギー問題を整理するために手に取った。本書は石炭から太陽光に至るまで、エネルギーを探求し続ける人類の歩みをストーリー性豊かにまとめている。
シェールガスをはじめとする天然ガスの新たな供給源の開発は世界的なエネルギーバランスを激変させる可能性を秘めている。従来のOPEC対エネルギー消費国という単純な構図にとらわれた見方を変えるきっかけとなった。
今後の世界のエネルギー需給の行方を論じる際に、現時点で見える静態的な条件、分析にとどまっていては長期の評価に耐える全体最適解には近づけない。これはビジネスでも同じ。動態的な分析に基づいた発想、議論を社員にも心得てほしい。