筆記具は成熟商品ではありますが、まだまだ開発する余地は十分あり付加価値創造を続けなくてはなりません。私が恐れているのは会社の収益性が悪化することよりも現場が崩壊して魅力的な商品をつくれなくなることです。そんな私の「ものづくり」への問題意識について系統だったヒントを与えてくれたのが本書です。

今までの日本はいいものを安く提供することで先進国と競争してきました。しかし新興国市場では新しい発想が必要です。本書は「現場発の戦略論」を提案しています。今後、具体的にどうすればいいか、どういう条件であれば強みが生まれるかなど、頭の中でモヤモヤしていた思考を単純化し大きな枠組みで捉えることができました。

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