状況が厳しいときほど、力強い言葉で確かな未来を語るカリスマ的リーダーに人気が集まる。しかし、いうまでもなく1人の人間を神格化することは企業にとって命取りである。危機においては壮大なビジョンより、勇気と実行力のほうがよほど価値があることを忘れずに。

危機の時代、人々はカリスマ的リーダーを求める。こうしたリーダーの与えるビジョンは明快で、信頼感を育む。

だが、カリスマ的なリーダーシップには欠点もある。「それは人々の弱みにつけこむ」ことだ、ハーバード・ビジネススクールの組織行動学助教授ラケシュ・クラナは言う。カリスマ的リーダーは、「人々に、責任を取り、決断を下す重圧から逃れる術を与える」。