2026年4月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。芸能・エンタメ部門の第1位は――。
▼第1位 暴力団を使い「書くな」と脅す…細木数子の闇を暴いたライターだから書ける「ヤクザとズブズブの関係」
▼第2位 「風、薫る」で多部未華子が演じる大山捨松はなぜ20歳上の宿敵・薩摩の軍人と結婚したか…親友に吐露した本音
▼第3位 「呪術」「推しの子」より海外で高評価…バトルでもファンタジーでもない「家族の喪失」を描いた異色のアニメ
目障りな女がいるなぐらいの認識だった
2006年3月、講談社の加藤晴之さんに会ったとき、彼から「細木数子について4回ぐらい連載できないか」といわれた。彼はこの年2月、「週刊現代」の編集長に就いたばかりだった。
細木数子に特別関心があるわけではなかった。何か目障りな女がいるなぐらいの認識で、テレビで彼女が登場する番組に出合うと、チャンネルを替えていた。彼女を見る気がしなかったのだ。
しかし考えてみると、彼女の存在を無視していいものではない。占いの類には信用を置かないが、かといって嫌うだけで、彼女の当たらない占いや強迫的な言辞を放置していていいわけがない。細木数子は社会に大きな影響力を持ち、彼女の信者は多数に上っている。
人脈がヤクザ世界に広がっていた
私は加藤さんの提案を受け入れ、彼女について書くことにした。担当の編集者は同誌編集部の片寄太一郎さんと決まった(途中で人事異動のため木原進治さんと交代)。
編集部の力も借り、細木とその周辺の下調べに入っていった。と、彼女にからむ人騒がせな話がボロボロ出てきた。単に彼女の人脈がヤクザ世界に広がっているというだけでなく、彼女自身がほとんど女ヤクザだった。
彼女の伝法な物言いはヤクザ的というより、ヤクザであることに発する語り口だった。
この分だと毎号4ページの記事4回分では、細木のことはとうてい書き尽くせない。せめて10回分の連載は必要だと編集部に話し、加藤さんの了解を得た。

