安いLPガス会社を自分で探すのも一手
都市ガスにこだわらず、LPガス会社(販売店)を変えることも選択肢の一つです。LPガスの小売業者は全国で約2万社あり、もともと自由市場ですから、安い料金メニューを提供している会社があるかもしれません。
HP等で料金を公表している会社は少ないので、住んでいる地域の販売店を探して複数社から見積もりを取って比較してみてはどうでしょうか。切り替えコストをかけずに節約できるかもしれません。地域ごとに料金比較ができるサービスをインターネットで展開している会社もあります(※2)。
ただし賃貸の場合、大家さんや管理会社からガス会社を変更する許可を得なければ変更はできません。賃貸の多くは、全居住者が同じガスを共有しており、建物の構造上、世帯ごとに自由にガス会社を選ぶことは難しいと言えます。
※2 「ガス屋の窓口」
家の設備、ライフスタイルに合ったプラン探し
では、電力と都市ガスの自由化の現状を見ていきます。
電力小売りには、大手電力会社傘下の会社、東京ガスをはじめとする都市ガス会社、LPガス会社、石油会社、通信会社、鉄道会社などのほか、太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーを中心に発電を行う事業者、電気の地産地消を目指す自治体が運営する事業者、消費者運動として取り組む生協など、多様な事業者が参入を果たしています。
一方、都市ガス事業は東京ガス・大阪ガス・東邦ガス等の既存のガス会社に加え、東京電力などの大手電力会社をはじめ、石油会社、商社、鉄鋼会社など、原料をすでに確保している業種からの参入が多くなっています。また、電力自由化で新たに電力の小売りに参入した事業者が、新ガス会社としてガスの販売を始めるケースもあります。
気になるのが、わが家にとってのお得なプランをどう選ぶかということです。
まず、お住まいの地域で利用できる会社の中から、それぞれのライフスタイルに合わせたお得なプランがないか、探してみます。
たとえば、オール電化住宅であれば「夜間や土日祝日など、電気の需要が少ない時間帯が割安になるプラン」、家事をする時間帯を選べるのであれば「基本料金0円で30分ごとに料金単価が変わるプラン」、昼間はほとんど外出しているなら「夜間の電気使用量の割合が高くなるほどお得なプラン」などです。また、ケーブルテレビやインターネットなどとのセットで割引になるプランもあります。