くどくど言わず「単語で伝える」と子どもの脳が働く
命令でも強制でもなく、ただ子どもの注意を目的のものに向けさせるだけでいいのです。
特に文章にして言うのではなく、シンプルに単語で伝えることが大事。そうすることで、子どもの前頭葉の働きを促しましょう。脳は、やる気ホルモン、すなわち自発的行動を促すホルモンであるドーパミンを分泌します。オキシトシンと同様、このホルモンもストレスを減らし、恐怖と怒りのシステムを抑制します。
確かに自発的にテニスシューズを片づけさせたり、スポーツや習い事の道具を持っていくことを考えさせたりするには、呼びかけ以上のものが必要に思われます。けれど……あえて口に出さず、見守りましょう。
アドバイス
より効果的に、おだやかに伝えるため、言葉を短くしましょう! できるだけ頻繁に、さりげなく、抑揚を抑えて、一言だけを、そこに注意を向けさせるためにだけ口にしてください。「シャワー」「電気」など……。一言だけだと、子どもの前頭葉が機能しやすくなります。子どもの脳の特性を知って、子どもが動きやすい言葉かけのコツをつかみましょう。