将来的に子供の中学受験を考えている家庭はどんな準備をしたらいいのか。プロ家庭教師集団・名門指導会代表の西村則康さんは「小3の秋までに、小4の計算と漢字の予習をするといい。また、家庭の親子の会話を注意することで国語の文章読解の問題正答率が高まる」という――(後編/全2回)。

※本稿は、『プレジデントFamily 中学受験大百科2022』の一部を再編集したものです。

前編(導入編、実体験編)から続く

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写真=iStock.com/daneger
※写真はイメージです

勉強編 4年生の計算と漢字まで予習を

応用問題は家で取り組まなくていい

低学年からやっておくべき計算と漢字の予習とは、どういうものなのか。目安としては3年生の秋までに1年半先の4年生の分野まで終わらせておくと、入塾テストにも入塾後の受験勉強にもいい効果がある。

「入塾テストの算数では図形の問題はあまり難しいものは出ませんが、かっこがある四則計算など4年生で習う分野が出題されます。それに塾に入ってしまうと丁寧に算数の計算を勉強する余裕はないので、入塾前に予習しておくといいですよ。漢字も同様で、4年生で習う漢字は読みと書きの両方を予習しておきましょう」

1年半も先取りというと大変そうだが、市販のドリルで「4年生の計算」「4年生の漢字」といったものをやるという程度で十分だそうだ。

また計算はただ単に正解を早く出せるだけではなく、計算の意味も理解しておくことが肝心だ。

「『100は25が四つ集まっている』『15分が四つで60分になる』といった“数のイメージ”を身につけておいてほしいのです。『□×8=48』といった虫食い算をやるのもいいでしょう。クイズのように『答えが27になる九九はどれだろう?』とか、『4にいくつ足したら13になるかな?』とお子さんに質問してもいいですね」

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