「会話が盛り上がらない人」の根本的な問題
会話が盛り上がらない人の多くは受動的です。受動的な人は自分からは積極的に質問をしません。相手から話しかけてくれるのを待っていたり、質問してくれるのを待ちます。こういう人ほど、質問をされたらここぞとばかりに自分だけがしゃべりまくり、相手に質問を返すこともありません。
根本的に他人にあまり興味を持てない人が、この特徴的パターンをやりがちです。特に初対面では、相手に質問をしないと、相手のことを知ることもできません。また、自分から話を盛り上げようとして質問をしても、話が広がらない質問をしてしまう人も多いです。
【相手】会社員です
【二流】この交流会に参加されたのは、初めてですか? それとも常連の方ですか?
【相手】はい、初めてです
【二流】私も初めてなんですよ。会社はお近くですか?
【相手】はい、近くです
【二流】そうですか……(うーん、何を話したらいいんだ?)
この会話では、何が問題だと思いますか?
二流は「閉じた質問」で会話を途切れさせている
二流の質問は、相手が「はい」か「いいえ」、あるいは「それは○○です」という、狭い答えしか導き出せない形式になっています。このような質問の仕方を「クローズド・クエスチョン」といいます。「閉じた質問」という意味です。
この質問をされる側は、深く考えることもなく、機械的に答えやすいですが、聞かれたこと以上のことを話しにくい質問形式です。ですので、話は広がらず、会話が盛り上がることもありません。もちろん、相手がおしゃべり好きであれば、勝手にべらべらと追加情報を与えてくれますが、おとなしい人なら、すぐに会話が途絶えてしまいます。
それに対して一流は、自由度が高く、話が広がる「オープン・クエスチョン」を使います。
【相手】会社員ですが、ITの仕事をしています
【一流】へえ~、ITでしたら、今一番発展している分野ですね! 具体的にはどんな?
【相手】システムエンジニアなんですよ。ECサイトのプログラムやらなんやら……
このように、「どんな?」「どういう?」「どうしたら?」などの言葉を使って質問をすると、相手の話が広がります。「はい」か「いいえ」では答えるだけで終わらせることができないので、思ってもみないことが相手の口から飛び出してくることも多くなります。一流は、常に相手を饒舌にさせる質問術を使っているのです。
一流は、質問で相手を饒舌にさせる
「どんな?」「どういう?」「どうしたら?」を使いこなそう!