新人コンサルタントにとって、上司やクライアントに指示された作業をしっかり完遂することは、基本中の基本だ。だが、全く疑うことなく、指示されたままの作業をこなすだけでは、コンサルタントとしての成長は望めない。よりよい作業のやり方を考えること、作業のその先にコンサルタントが求められることを強く意識するべきだ。

理不尽に怒られた!?

コンサルタントになりたてのころは、まず上司となる先輩コンサルタントからの指示に従い、与えられた作業を担当します。ですが、最初のころは、言われた作業を満足にできない。求められる品質がなかなか満たせず、苦労するものです。

それでも少したつと、多少はまともに作業できるようになります。ところが、ほっとしたのもつかの間、ある日突然、怒られます。

上司:「いつまでそんな作業やってるんだ!」

(えぇー?指示された作業をやっているのに、なんで怒られちゃうの?理不尽!)

このとき、「指示どおりの作業をやってるんですけど」なんて反論しようものなら、こんな風に撃退されます。

上司:「お前はコンサルタントだろ?その作業が、クライアントからいただくフィーに見合っていると思っているのか?作業をこなして満足しているなんて、視点が低いなぁ……」