もっとも選球眼がいいのは鈴木誠也選手

「O-Swing%」は目視で計測することも可能ではある。

だが、「PITCH f/x」や「Statcast」のような測定機器で、ボールがストライクゾーンを通過したかを判定できるようになった。

その結果、「O-Swing%」の算出が容易になったのである。

2021年の日本プロ野球(NPB)の「O-swing%」のランキングは、図表4のとおりである。

【図表4】2021年NPBのO-swing%ランキング
出所=『統計学が見つけた野球の真理』、所属チームは当時

鈴木誠也(カープ)は、本塁打数も多いスラッガーだ。

だが、セ・リーグで最も「O-Swing%」の数値が低く、選球眼の良い打者であることがわかる。

「O-Swing%」の数値は、年度によって大きく変動することはない。丸佳浩(ジャイアンツ)や近藤健介(ファイターズ)といった打者は、毎年安定して「O-Swing%」が小さいことが知られている。

「O-Swing%」の平均は約30%で、20%以下ならかなり優秀な選球眼の持ち主といえよう。

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