物が売れない時代に売上を伸ばしている人は何をしているか。営業コンサルタントの和田裕美さんは「多くの人が『売ったら終わり』になっている。釣った魚に餌をやらなかったことで、未来の売上が消滅している」という――。

※本稿は、和田裕美、佐藤尚之『ファンに愛され、売れ続ける秘訣 新しいセールスのカタチ』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

アジアのビジネスマンは喜びで叫び、手を挙げ、勝利を祝い、男性はオフィスの机で働き、ラップトップの画面を見る
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これからの時代は「売れる」より「選ばれる」へ

人口減少、高齢化、若者の購買意欲減少、不景気なのに物価が上がるというスタグフレーションの渦中にいる我々日本人は本当に崖っぷちにいるわけで、早急にセールスの概念を「売る」から「つながり」に変えていく必要があるのだと私は思っています。

言いかえると「売れる」から「選ばれる」に変わっていきます。リアルに「買ってくれる人が減っていく」からです。

もちろん、これからも人はモノを欲っし、サービスを買い続けていきますし、今後伸びる業界に身を置いて圧倒的な勝ちを取るという方法だってあります。

でも、それは本当に一部の限られた人たちとなります。では、「買ってくれる人が減っていく」という厳しい現状で私たちはいったいどうしたらいいのでしょうか?

答えはとてもシンプルです。それこそが「ファンをつくること」なのです。

人口が減り、消費も減るという未来に向かっての施策は1人のお客さまがあなたの商品やサービスを何度も何度も買ってくださる。

1人のお客さまからどんどん新しいお客さまに広がり続けるというシステムをつくるということです。そのためには商品だけでなく、あなた自身のファンになってもらう必要があります。