※本稿は、岡野あつこ『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
たまにきれいな月や花の写真を送ってみる
先日、友人が「夫が出張先からLINEで送ってくれたの」と、きれいな月の写真を見せてくれました。ときどき写真だけをポンと送ってくるのだとか。
満開の桜、新幹線から撮った富士山、青い空、夜景、夕焼け……。感動的な光景を目にしたとき、人は好きな人と感動を共有したいと思うもの。文字は一文字も添えられていなくても、美しい写真はラブレターなのです。
夫婦といえどもロマンティックを忘れてはいけません。
とくに女性はロマンティックなことに対する憧れが強いのです。サバサバした女性であってもロマンを求めています。
「うちはいまも手をつないで歩いてるの」と話す人のことを「気持ち悪い」などと激しく批判する女性にかぎって、実はうらやましいと思っているもの。うらやましいから批判的になるのです。
夫に対する妻の不満を掘り下げていくと、「やり残し症候群」がひそんでいたということがあります。
「やり残し症候群」というのは、若い頃にやりたかったけれどできなかったことが、幾つになっても気がかりでモヤモヤしてしまう心理状態のこと。自分のモヤモヤを晴らしたいのに、相手にいらだつのは理不尽な気もしますが、そもそもそのいらだちの原因は、当たられるほうにしてみたら理不尽なことが多いものです。
修復セミナーなどで、思い残していることについて尋ねると、いろいろなことが飛び出します。好きな人と観覧車に乗る、ホタルを見に行く、夜桜のトンネルの中を歩く、海岸を手をつないで歩く、大きな夕陽を見る、テーマパークへ行く、満天の星を眺める、花火大会で打ち上げ花火を見上げる……。
どれもこれもむずかしいことではありません。でも、それだけに口惜しいのです。
パートナーがいるのに、どうして私はこんなに満たされないのかと思うとき、気の利かない夫のせいだ、と矛先がパートナーへと向かってしまうのではないでしょうか。
夫にしてみれば、いい歳をして何をいってるんだと思うかもしれませんが、ロマンティックな夫が妻に愛されるのは事実。永遠の王子様は、妻にとって、欠点はあっても憎めない人なのです。
なので冒頭でご紹介したように、きれいな写真を送るだけで効果があるのです。あなたもときどき、パートナーにきれいな月や植物の写真を送ってみませんか?