メルカリで安く大量に出品され始めた経典と壺

今回の旧統一教会と政治を巡る騒動では、保守政党としての自民党のインテグリティーが問われていると思います。

統一教会の教えが創価学会や立正佼成会と最も違うところは、この世の幸せを重視しないことです。現世利益をまったく求めず、霊界での永遠の幸せだけを追求するから、多額の献金ができるのです。

先日、メルカリを見ていたら、「天聖経」という経典が、5万円で出品されていました。旧統一教会内では数百万円、文鮮明氏のサインがあると3000万円を出さないと入手できないと報じられたものです。霊感商法で扱われていた壺も、最近ものすごい数がメルカリに出ています。

「天聖経」にはシリアルナンバーがついているので、売る側の躊躇がなくなってきたのかもしれません。経典や霊感商法で用いられた物品がフリーマーケットに出品されること自体が旧統一教会の力の衰えを表しています。

(構成=石井謙一郎)
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