50代になっても恋愛経験は20代で止まっていた

話してみれば、意外なほどすてきと思える男性も(その逆も)いる。申し込みいただいた中から、彼女がお見合いを承諾した男性が3人いた。

大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)
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彼女は、お見合い相手にも、仕事ができるバリキャリ女性そのままの立場を崩さずに会話をする。相手が謙遜して発言した言葉を、自信がない表れと評価し、相手の仕事に対する取り組み方を問いただしたりするのだから、上司との人事評価面談さながらである。自分より優れたところがない男性には、彼女は興味が持てないそうだ。

彼女は、27歳の時に恋愛結婚をしたそうで、結婚後はさらに相手を大好きになり、その最高潮に大好きだった時期に、相手に他に好きな人ができて、1年で離婚を切り出されたそうだ。ご主人はとてもすてきな男性で、彼女に愛の言葉をささやき、花束のプレゼントやお姫様抱っこをしてくれる、王子様のような人だったという。離婚して以来、長く特別な関係でお付き合いした男性はいない。つまり彼女は50年生きてきたのに、恋愛経験は20代で停止したままである。

彼女の理想の男性は元ご主人で、彼女がまた結婚したいのも元ご主人のような男性。結婚相談所に入会すれば、白馬に乗った元ご主人のような男性に会えると妄想していた。残念ながら、彼女の高い理想の壁を越えられる男性とのご縁は難しい。

「いろいろ考えたんですが、これは私が悪いんだと思います。自分の理想が高すぎるのです。ここの婚活が合わないというより、私は相手男性のいろんなことが気になってしまい、きっと結婚できないと思います。いろいろ考えていただいたのに、ごめんなさい」

彼女は、3カ月で退会した。

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