結婚相談所のプロフィール欄には婚活が厳しくなるNGワードがある。結婚カウンセラーの大屋優子さんは「それは『喫煙』だ。喫煙者の人はどんなに地位や年収が高い人でも成婚するのは難しい。相談者には『本気で結婚したいなら、まずはタバコと縁を切って』と伝えて禁煙を勧めている」という――。(第3回)

※本稿は、大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)の一部を再編集したものです。

タバコ
写真=iStock.com/Rattankun Thongbun
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「100人にお見合いをお申込みしても99人にお断りされると思います」

47歳、成人した子どもあり、会社経営、年収800万円、喫煙……会員のプロフィール欄には、年齢や年収だけでなく、お酒やたばこの嗜好品についての記載もある。結婚相談所に入会すると、初回面談でたばこを吸う人は、禁煙をすすめられる。禁煙できなければ、出会いの機会は格段に減ってしまうからである。

彼は、自分で会社を起こして20年近くになる。前の奥さんとの離婚理由は、性格の不一致とのこと。子どもはひとりいるが、すでに成人して独立している。最近、200坪弱ある土地に一軒家を建てた、そこに両親と同居中。結婚後は、その豪邸に両親とお嫁さんと一緒に住むことを希望している。

「正直申し上げて、ご両親と同居は不利です。たばこを吸われる男性も人気がありません。禁煙できないのでしたら、年収は本当の金額にしてはいかがでしょうか?」
「ハハハ~いや、正直に年収を書いたら、金目的のオンナが来る。だから年収はこのくらいにしておきたい」

自信満々の笑顔で、たばこのヤニ汚れがついた茶色い歯を見せた。彼の実際の年収は、プロフィールに記載した3倍近くある。40歳以下の女性。婚歴は問わないが、子どもがいない人希望。連れ子がいると養育費の問題や、死後、財産分与などで、自分の子どもと分け合う可能性を考えてということだ。今後、自分の子どもが授かるのは大歓迎ではあるが、自分と血のつながらない子どもは望まないという。

「100人にお見合いをお申込みしても、99人にお断りされると思います」と、キッパリ伝えた。