世界のジェンダーギャップ指数で例年トップクラスにいるフィンランド。女性や母親が暮らしやすい国としても広く知られている。では男性たちはどうなのか。ライターの堀内都喜子さんは「フィンランドでは『女性が稼いで頑張ってくれる方が、僕の負担が少なくなって楽』『お互い仕事もフルでしているから、家のことも2人で同じぐらいに分け合いたい』と語る男性が目立つ」という――。

※本稿は、堀内都喜子『フィンランド 幸せのメソッド』(集英社新書)の一部を再編集したものです。

結婚指輪
写真=iStock.com/Marlanph
※写真はイメージです

自由に姓を選択できる

フィンランドでは1985年から婚姻していても夫婦別姓が認められている。法改正時には家族の形が崩れるといった反対もあった。今は別姓の他に、それぞれの姓をそのまま使用できるのに加え、自分と相手の姓をつなげた新たな「複合姓」にするという方法もある。例えば、ヴィルタネンさんがキンヌネンさんと結婚すると、ヴィルタネン=キンヌネンという姓にできるのだ。