お笑い芸人のヒロシさんは「ソロキャンプの達人」として知られている。ひとりの時間を楽しむには、どんなコツがあるのか。ヒロシさんは「周囲にグループ客が多いと、ひとりの時間が『至高』ではなく、『惨め』になってくる。キャンプ場を選ぶ際は、そもそも人があまり来ないようなところを選んだほうがいい」という――。
※本稿は、ヒロシ『大人のソロキャンプ入門』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
ソロキャンプの一歩目は近くの川で缶コーヒーを飲むことから
——まず、ソロキャンプは、どのように始めればいいのでしょうか?
とりあえず、キャンプ云々の前に、自然と触れ合うことから始めたらどうでしょうか。たとえば、近くの川に行って、缶コーヒーでも飲んでみればいいんじゃないですか。ふだんよりも少し長めの時間、川を眺めてみるつもりで。
僕はテレビに出なくなってからしばらく、神奈川県の田舎町に引っ越して、近くの多摩川に釣りをしによく通っていたんですよ。
だだっ広い原っぱを歩いていると、土手のあちら側とこちら側で、流れている時間の速さが違うように感じるんです。あくせく働いている人は、そういうところに身を置いてみることから、始めるのもいいかもしれませんね。
——そうすることで、ソロキャンプの魅力を感じられるんですか?
う~ん……、さすがにそれだけだと、ソロキャンプの魅力は感じられないかもしれません。でも、自然の中で飲み食いをするのは、キャンプの楽しさにもつながっています。
カップラーメンだって、四畳半の部屋で食べるより、外で芝生の上に座って、川を見ながら食べるほうが、美味しく感じますよね。子どものとき、駄菓子屋でお菓子を買って公園で食べたら、すごく美味しかったりしませんでした?
——たしかに、外で食べると、ピクニック気分で、美味しかったです。
ちょっと試しに行ってみて、感想を聞かせてください。