ソロキャンプの敵はホットパンツのいい女

どんなキャンプ場を選ぶかという話で、付け加えておくことがあるんです。朝早く行って、キャンプ場内の川の近くにテントを張るとします。自然をいい感じで見られる特等席を確保して、焚き火でひとりの時間を楽しみたいと。

でも、お昼頃になると、5メートル先で大学生のグループが、どでかいテントを立ててキャンプを始めたりもするわけです。キャピキャピした楽しそうな声がうるさく感じる。

しかも、ホットパンツを穿はいたいい女がグループにいたりすると、そっちが気になって仕方がなくなる。ひとりの時間が「至高」ではなく、「惨め」になってくる。

この「惨めな気持ち」って、ソロキャンプを嫌いになるきっかけになるんです。メンタルの強い人は構いません。それとか、ソロのキャンプに慣れてしまえば、人がたくさんいても、堂々と楽しめる人はいると思います。でも、僕はそういうのが無理なんです。

若い女性は日の出に岩のビーチで瞑想
写真=iStock.com/AscentXmedia
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——初めてとなると、テントを設営する時間もかかりそうです。あたふたしてかっこ悪い姿を人前でさらすことになるのは、ちょっとキツイですね。

本当はそんなことをキツイと感じる必要はないんです。ただ、その気持ちはすごくわかります。せっかく始めようとしているソロキャンプを嫌いになる可能性大ですね。

だから、僕はキャンプ場を選ぶ際は、そもそも人があまり来ないようなところを勧めているんですよ。先ほどのグーグルの評価でいえば、評価が低いというよりも、そもそも評価数が少ないところを選びます。

評価数が少ないということは、要は、訪れる人がそこまで多くないと予想されますから。人がいないと周りのことを気にせずにいられますからね。

最初は帰りやすい近場にしたほうがいい

——それは候補が絞れそうですね。

ただ、評価数が少ないキャンプ場って、交通の便が悪かったり、トイレが汚かったりと、「難あり」であることも多いんですよ。そういったところで、初めてキャンプをするのは、慣れないと怖いですよね。

とくに女性であれば、トイレの綺麗・汚いは気になるでしょうし、近くに誰かいることが安心感につながります。人があまり来ないキャンプ場には、そういった意味での安心感はありませんね。

——たしかに周りに誰もいないと、最初は不安になりそうです。あと、いきなり遠くに行って一泊できるかも不安です。

それならば、一泊しなければいいじゃないですか? 日帰りだってできるし、不安だったら、途中で帰ればいいんですから。いきなり遠くに行くのは勧めないですよね。最初は帰りやすい近場にしたほうがいいと思います。

話を戻すと、人がまったくいないところに気が引ける初心者ソロキャンパーは、近場にあるキャンプ場に、平日の人がいないタイミングで行くのもいいかもしれません。

どうせ皆さん、消化しきれない有休がいっぱいあるんですから。人気のキャンプ場でも、平日ならそこまで人がいないケースもあります。