薪や電源、駐車場の台数を最初は電話で聞く

——恥を人様に見せないで済むので、それだと敷居は低くなります!

それと、かかる料金も調べておいたほうがいいです。想像以上に高いところがありますからね。総額6000円、7000円とか取るところがあるから、気をつけないと。

僕が大人になってからキャンプ場に行ってびっくりしたのは、入場料とテント張り料が、別々で取られることです。あと車で行くと、駐車場代も別でかかります。

キャンプ場によって、事前予約が必要なのかどうかも、あらかじめ確認しておいたほうがいいです。

平日と土日にどれくらいお客さんが来ているか、駐車場は何台分あるか、キャンプ場の近くに食材を買えるスーパーがあるのか、なども最初は電話で聞いたほうが安心できると思います。

あとはどんなキャンプをしたいか次第で、キャンプ場で薪が売られているか、キャンプサイトに電源があるか、とかも必要に応じて聞いておきましょう。ちなみに、デイキャンプ(日帰りキャンプ)の割安料金があるところもありますよ。

あと、ネットの口コミも参考になります。「便所が汚い」と書いてあったら、本当に汚かったりしますから。そうやってネットで調べることも楽しんじゃいましょう。

鍋、フライパン、包丁…必要なものは誰もが持っている

——行く場所を決めた後は、持っていく道具ですかね。まず、何を買えばいいのでしょうか?

そもそも、その発想がちょっとずれている気がします。キャンプって、生活を外に持っていくだけ、なんです。だから、「必要なものを買わなきゃ」と、構える必要はないです。

鍋やフライパンって、どんなにお金のない人でも、たいてい持っているじゃないですか。箸、スプーン、フォークも持っていますし、ナイフはなくても、包丁なら持っていますよね。ちょっと気の利いた人ならばヤカンもあるでしょ?

荒野で調理する女性キャンプの火
写真=iStock.com/petesphotography
※写真はイメージです

寝袋がなくても、毛布やタオルケットは持っていますし、オイルランタン(灯油などの燃料で灯りをともす、手に引っ下げることのできるランプのこと)を持っていなくても、懐中電灯はある。着る服だって、もちろん持っています。

あとは、たとえば……こういう椅子! これ、たしかニトリかイケアかで、安く買ったんですよ。

こういう椅子も、なぜか家にあったりしますよね? あと小さい折りたたみの椅子とかも持っていたりしません?

——たしかに、なんのために買ったか思い出せない小さい折りたたみ椅子が、ベッドの下のペースに放置してあります。

道具を揃えるのは、ソロキャンプの楽しみの一つではあるんだけど、僕は無駄金を使わせたくないんですよ。だから、最初は家で使っているものをそのまま持っていけばいいんじゃないかと思いますね。

食材だって、半額セールのときに買い込んだ肉が冷凍庫にあったりしますよね。別にキャンプだからって奮発しなくても、それを持っていけばいいんです。ひとりだから、半額シールが貼ってあっても恥ずかしがることはありません。

どうも昨今のキャンプブームもあって、「家にあるものでソロキャンプをやっていたら、恥ずかしいんじゃないか?」という考えがはびこっている気がするんです。

「ソロキャンパーなのだから、大手キャンプメーカーで道具を揃えていないといけないんじゃないか?」と考えている人が多い気がします。