運転前夜にお酒を飲む行為ができなくなる?
タバコ、AV以外にも取り締まりが厳しくなる分野がある。この4月から、改正道路運送法規則が順次施行されてく。運転前後のアルコールチェックは今まで運送・輸送事業者(緑ナンバー)のみが対象だったが、製品などを搬送のため自動車を使用する事業者(白ナンバー)まで対象が拡大された。10月からはアルコール検知器の使用が義務づけられる。
この検知器はこれまでバスなどの運転前に使われたものと同じレベルのもので、前日の晩にビール2本以上のアルコールを飲むとひっかかると言われる。
飲酒運転がいけないのは言うまでもない。だが、その美名の下に多くの運転をなりわいとするエッセンシャルワーカーが、前日の夜にお酒がろくに飲めなくなるのはどうなのか。
2021(令和3年)中の飲酒運転による死亡事故件数は152件。そのうち車両単独事故(いわゆる自爆)が6割程度で、人をはねるのは1割前後だ。飲酒運転が減っているのに、前日のお酒まで制限・禁止しようというのだ。
喫煙、ポルノ、飲酒運転に共通するのは、世間の価値観では絶対悪になっていることだ。絶対悪なのだから、撲滅すべき。そんな論理になるだろう。
しかし、心の問題などを考えるとメリットがないわけではない(この場合の飲酒運転とは、前日にお酒を飲む行為)。
コロナ禍になって以来、喫煙所がオアシスのように見えることがあった。喫煙者がとても幸せそうな顔をしてタバコを吸い、知らぬ同士がほどよく距離を取りながら言葉をかけあっている。勝手な思い込みかもしれないが、迫害された者同士の連帯感のようなものが感じられた。
街を歩くマスクをした人々が無言でムッツリとして歩くのとは対照的だ。迫害が強まる中、連帯感が強まるならもっとメンタルヘルスにいいのかもしれない。
もちろんルールを守る喫煙は必要だろうが、喫煙所をどんどん撤去・廃止して完全に排除するというのは、精神科医としていかがなものかと思わざるをえない。
ポルノにしても、児童ポルノや残虐なものは許されないが、ノーマルな性行為なら、もっとも安全に男性ホルモンを増やすツールとなり、老化予防に大きな効果を与える。
男性ホルモンが増えると、意欲が増し、記憶力が上がり、人付き合いに積極的になり、さらに筋肉もつきやすくなる。すべて老化予防につながるものだ。しかもこれは男性だけでなく女性にも当てはまる。女性用の良質なポルノができれば、女性の老化予防につながるのだ。
欧米のような無修正を解禁せよと言いたいくらいなのに、これまで通り、修正のものであるにもかかわらず、弾圧されてしまう……。