グーグルのフレックス勤務制度は結構なことだと思います。社員に社外で仕事することを快く許し、週のうち1日は自分が個人的に関心を持っている研究に使うことを奨励しているわけです。今後の成り行きを完全に読みきれるとはいえないですが、おそらく何の害もないでしょう。
高収益体質の若き急成長企業において「仕事を会社にやらされているとか、つまらないとか感じるものであってはならない」と社員に説いたのは、グーグルが初めてではありませんから。
これはシリコンバレーの伝統なのです。同様に、成長や利益が鈍化してくると、こうした方針がいくぶん後退することも事実上、慣例になっています。もっともグーグルの場合には、現在の厳しい環境の中においても、そうした状況が近い将来起きる恐れはなさそうですが。
(翻訳=ディプロマット 写真=Getty Images)