Jack Welch ジャック・ウェルチ●1935年、米国マサチューセッツ州生まれ。マサチューセッツ大学卒業後、イリノイ大学で博士号を取得、ゼネラル・エレクトリック社入社。副社長、上席副社長を経て、副会長に就任後、最年少の会長兼最高経営責任者となる。「フォーチュン」誌の「20世紀最高の経営者」に選ばれた。(写真=Getty Images)
一般的に言って、答えは「イエス」です。「幹部コーチング」に意味があるかどうかは、もちろんコーチの質に左右されます。特別な資格などが必要ではない職業ですから、なかにはクライアントが聞きたがっていることしか言わないコーチや、自身はリーダーの経験がなく、リーダーシップのこつをあまりつかんでいないコーチなど、いい加減な人材もたしかにいます。そのようなコーチの下で行われるプログラムはもちろん何の役にも立ちません。
しかし、優れたコーチは本当に素晴らしいサービスを提供してくれます。組織のトップにいる人には誰も言ってくれないようなこと――たとえば、「あなたは人の話をあまり聞きませんね」「一匹狼になりすぎています」「取締役会にはへつらっているのに部下にはよくいばり散らしていますね」「あまり優秀ではない一人の社員の進言に頼りすぎています」などと面と向かって言ってくれるのです。彼らは仕事として、このような不快で厳しい指摘をたくさんしてくれるわけです。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
(翻訳=ディプロマット 写真=Getty Images)
