人生を変えるにはどうすればいいのか。起業コンサルタントの中山ゆう子さんは「私は『いつか結婚したい』と言い続けていた。だが、『いつか』『そのうち』と言っている限りは、新しいステージに行くことはできない」という――。

※本稿は、中山ゆう子『わたしは「私」を諦めないことにした』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

白いバラの上に置かれた一対の結婚指輪
写真=iStock.com/Vadven
※写真はイメージです

「いつか」「そのうち」と言ってしまう理由

「私の人生、こんなものなの?」の更新をストップするにはどうすればいいのでしょうか。あなたがステージシフトしていく方法をお伝えする前に、まず、押さえておきたいことがあります。

それは「先送りマインド」を修正していく、ということ。

これは誰もが持っているマインドで、誰でも一度くらいは経験があると思います。

・もっとお金に余裕ができたら~
・もう少し、子どもが大きくなってから~
・もうちょっと準備が整ったら~
・会社の仕事が一段落ついたら~
・タイミングが合えば~
・来年くらいには~
・痩せたら~

このように、あれこれ理由をつけて、「いつか」「そのうち」と先送りしてきたことがあるのではないでしょうか。

私たちの無意識は、「居心地よい環境」を好みます。

「新しいステージに進む」ということは、「変化する」ということ。無意識にとって、変化は不安なもの。無意識は現状維持を好み、変化を嫌うのです。

だからこそ「まだいいか」「もうちょっとしたら……」と、変化を先送りしたくなるのです。

「いつかは結婚したい」と先送りし続けていた

私も、先送りしていたことがありました。

それが結婚です。

「そのうち」「その気になったら」「いい人がいたら」というのが、昔の私の常套句。気づけば40歳をとっくに過ぎていました。

本当に一度は結婚をしたいと思っていましたが、常に「いつかは」でした。でも、その「いつか」は、いつまで経っても来ることはありませんでした。そのことに気づいたとき、こんなことを思ったのです。

「このままじゃ、死ぬとき後悔するだろうな……」
「きっと、『来世は、絶対に結婚しよう!』と思うだろうな」

そのとき40歳を過ぎていたとはいえ、この世を去るまでには、まだ時間があります。なのに「来世って」と、自分で思ったんですよね。そこまで先送りしようとしていたのか、と半ば呆れました(笑)。

このように、先送りには「期限」がないのです。

なぜなら、無意識がただ安心したいだけだから。変化しないための先送りなので、「いつか」と「そのうち」がいつだろうと、今が続けばいいという無意識にとっては関係のないことなのです。

だから、「いつか」「そのうち」と言っている限り、新しいステージに行くことは永遠にできないのです。