誰もが合格を“既定路線”と考えていた

小室眞子さんと圭さんの結婚はゴールではなく、波乱を予感させる第二章の幕開けだった。

結婚後、記者会見に臨む小室圭さん(右)と眞子さん夫妻=2021年10月26日、東京都千代田区
結婚後、記者会見に臨む小室圭さん(右)と眞子さん夫妻=2021年10月26日、東京都千代田区(写真=時事通信フォト)

なかなか進展しなかった2人の結婚が動き出したのは、小室圭さんがニューヨークの司法試験を受けて、合格ほぼ間違いないと見られたことと、ニューヨークの大手法律事務所に就職が決まったからだった。

母親・佳代の金銭トラブルの解決と経済的な自立を求めていた秋篠宮だったが、ひとまず経済的な自立の見通しがたったことで、結婚へGOサインを出した。

だが、2人の記者会見から4日後に「小室圭さん不合格」が判明し、大前提が崩れてしまったのである。

眞子さんの結婚相手として不信感を持っていた人の多くも、司法試験合格は規定路線だと考えていたはずである。

疑い深い週刊誌でさえ、私の読んだ限り、この結果を予想したところはなかった。

なぜなら、圭さんが通っていたフォーダム大での成績は極めて優秀だと、繰り返し報じられていたからだ。

「小室圭」の名前がなくメディアは大混乱

3年前に入学した際、学費全額免除の奨学金を付与され、フォーダム大のHPに彼のインタビューが掲載され、ニューヨーク州弁護士会の学生論文コンペで優勝している。

授業中も熱心に質問し、終わった後も教師に食い下がり疑問点を問い質しているといわれていた。

ニューヨーク州の司法試験の合格最低点は400点満点中266点と決められている。週刊新潮によると、昨年、同大学を修了した人は90%以上が合格していたという。

今回も初めて受験した人の合格率は78%にもなる。それがなぜ?

発表は日本時間の10月29日だったが、「小室圭」の名前がないことでメディアは大混乱した。

「7月受験の受験者数は9227人。合格者は63%にあたる5791人でしたが、発表されたリストはそれより6人少なくなっていた。メディアからの問い合わせに主催者が『これが最終合格者というわけではない』『事務的な理由から名前を公表しない場合もある』などと答えたこともあり、“残る6人に含まれているのでは”と憶測を呼んだのです」(皇室ジャーナリスト=週刊新潮11月11日号)

現場の混乱ぶりがわかろうというものだ。

「小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に合格しました」程度の速報で済むはずだったのに、なぜなんだ、何で名前を隠すんだ、その意図はと、記者たちは疑心暗鬼になったのである。