後任の管理員もすぐに辞めてしまった
いくら長期間にわたる研修を施し、種々の因果を含めても、指示そのものは理事長の言いなり、しかも管理員の善意におんぶに抱っこの軟弱姿勢では、どんなに頑健でやる気のある管理員だって音をあげる。身体のつらさ、業務のきつさにではなく、その理不尽さにアホらしくなってしまうのだ。
その後、ひと月半を経て、またまた清掃員さんからわれわれのもとに連絡が入った。その後に「グラン・サルーン江坂」に着任した年輩の管理員さんもすぐに辞めたそうである。
1年半のあいだにわれわれも含めて8組もの管理員が入れ替わったわけである。「グラン・サルーン江坂」の住民さんたちはこんなにも頻繁に入れ替わる管理員のことをどう思っているのだろうか。そして次の管理員はいったいどんな理由で辞めていくのだろうか……。