子供の英語教育はどうやればいいのか。息子が10歳で英検2級(高校卒業程度)に合格した翻訳者の鹿田昌美さんは「親は英語を教えないほうがいい。家にいる時間に英語を聞かせるだけで、驚くほど力はつく」という――。
※本稿は、鹿田昌美『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
おうち英語はとにかくリスニング
「ご家庭で英語を今すぐ始めましょう!」
そう言うと、たいていはこんな反応が返ってきます。
「親が教えるの? 英語が苦手だし、私にはムリ!」
「忙しくて時間がないからムリ!」
「変な発音が身についたら困るからムリ!」
お気持ちはわかります。でも、その「3つのムリ」、すべて心配ご無用です。わが家で実践してきた方法は、
(1)親は教えなくてOK
(2)親は家にいる時間だけを使えばOK
(3)親は発音しないでOK
だからです。
「できたらしてほしいけれどしなくてもいい」ではなく、この「3つのしなくてOK」が、私が推奨するデフォルト。私が伝えたい最も大切なことは、「おうち英語はとにかくリスニング」だということ。お子さんが英語の音を聞くのを好きになってくれたら大成功、それだけで9割以上が完了です。ママパパにしてほしいのは、「英語の音声を流す」ことだけ。本当の本当に、それだけでいいんです。