子供の英語教育はいつから始めればいいのか。息子が10歳で英検2級(高校卒業程度)に合格した翻訳者の鹿田昌美さんは「『早く始めると母語と英語が混乱する』と心配する人もいるが、まったく問題ない。英語教育はできるだけ早いほうがいい」という――。

※本稿は、鹿田昌美『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

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日常会話が日本語なら母語との混乱はない

「英語を早く始めると、日本語とごっちゃになって子どもが混乱するって聞いたけど……」
「まずは日本語がしっかりできることが大切なのでは?」

英語の早期教育については、賛否両論があります。

私自身、「母語(日本語)の習得が最も大切」だと考えています。ただし、ママパパの日常会話が日本語で行われていて、生活のベースが日本語で成り立っている環境で育っているお子さんなら、英語を意識して与えていても、圧倒的に日本語の時間量が勝っているため、子どもが混乱するほど両者の時間量が拮抗きっこうする心配はないのです。

よくあるご心配が「赤ちゃんから英語をたくさん聞かせて、日本語は大丈夫?」というもの。英語と日本語を赤ちゃんのときから同時に与えて、子どもが混乱しないか、ということですね。

心配ありません。お家の方が日本語を使って日常生活を送っていれば、自然に日本語が身につきます。