まずはとにかく「リスニング!」

できるだけ早く始めればいい。できれば、小学校に上がる前から……では、何から始めればいいのでしょうか。

わが家では「聞く」を重点的に行いました。なぜ「聞く」を重視するかというと、理由は3つあります。

(1)しっかりと「聞く」能力をつけることで、「話す」「読む」「書く」のスキルの下地が身につくから
(2)CDなどをかけっぱなしにするのは、手軽にできて、家だと長時間行うことが可能だから
(3)「話す」「読む」に比べて、「聞く」は年齢相応以上の内容までできるから

「聞く」は前倒しに「英語貯金」を積み上げやすい分野です。小さな子どもは、敬語を使って専門的な話をしたり説明的な文章を読み書きしたりすることができなくても、聞こえてくる音なら、さまざまな年齢や立場の人が話している言葉を通じて、断片的にでも情報をキャッチすることができます。おうちでリラックスしながら、リスニング力を身につけてしまいましょう!

国語の読み書き練習も英語学習の土台になる

小学校に入学すると、教室の自分の机の前に座って、時間割に沿って教科書を使って学習することになります。親も子も、小学生の生活パターンに慣れるまで、少し大変かもしれません。宿題が毎日出るし、テストで評価を受けるので、親のフォローが必要です。おうち英語に使える時間ががくんと減ってしまうかもしれません。

鹿田昌美『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)
鹿田昌美『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)

でも、焦らなくても大丈夫です。小学1年生は「聞く」能力を「読み書き」につなげる大チャンスなのです。

小学校では、まず日本語の「読み書き」を習います。書くことについては、「ひらがな」の練習から始めて、2学期から「漢字」の練習が始まります。ノートのマスの中に、はみ出ないように整えながら字を埋めていくのは、慣れるまではとてもむずかしい作業です。

多くの小学校では、「字の練習」と国語の教科書の「音読」を宿題に出します。まずは「読み書き」ができることが、すべての教科の学習につながるので、ていねいにくり返し練習していくことが大切です。

【関連記事】
子どもに月経や射精について話すときに「絶対使ってはいけない言葉」2つ
ゲーム好きの東大生が「これだけはやってはいけない」と言う"あるゲーム"
「『早くしなさい』と言えば言うほど、遅くなる」子供が急に動き出す"最強のフレーズ"
「本当に同じ人間なのか」東大生の中にいる大谷翔平や羽生結弦と同じ"天才型"の正体
頭がいい子の家は「ピザの食べ方」が違う